セールスフォース・ドットコムは6月11日(米国現地時間)、企業向けウェアラブルコンピューティングにおける業界初の取り組みである「Salesforce Wear」および新しい「Salesforce Wear Developer Pack」を発表した。

RM、Fitbit、Google Glass、Pebble、Philips、Samsungをはじめとする数多くのウェアラブルデバイスをサポートするという。

Salesforce Wearがサポートする「Google grass」

同社では、Salesforce Wearによって企業は次のことが可能になるとしている。

1:1のコネクテッドエクスペリエンス
常にオンライン化されているウェアラブルによって、お気に入りのカジノやリゾート地、遊園地などへ行った時でも支払いの際に財布を取り出さずに済んだり、ホテルのカードキーを探したり、適切なアプリケーションを検索したりする手間がなくなる。

状況認識型のセールスアプリケーション
ミーティングの際に携帯電話をチェックしたりノートパソコンを開いたりするとその場の流れを遮る恐れがありますが、手首に着けたウェアラブルデバイスであれば、会話の中で必要な情報のアップデートを即座に知ることができる。

より迅速でより安全なサービス提供
油田掘削装置や医療機器などのサービスエンジニアは、メガネ型のウェアラブルデバイスで遠隔地からライブデータにアクセスし、対象となっている機器・設備のプランをチェックし、リアルタイムのコーチングを行うことができる。完全にハンズフリー状態で、見ているものを正確に共有することが可能となる。

無限の可能性を提供できるように構築されたプラットフォーム
開発者は、ウェアラブルデバイスをあらゆるビジネスプロセスに接続するアプリケーションを構築できる。緊急の承認が必要な際のスマートウォッチのボタンからリストバンドを通じた施設へのアクセス管理、フィットネス追跡デバイスによるフィットネスの課題を通じたスタッフの健康増進まで、あらゆる場面に向けたアプリケーションの構築が可能。

Salesforce Wear Developer Packはすでに一般提供が開始されており、Salesforce CRMおよびSalesforce Platformのすべてのユーザライセンスに含まれている。