ルネサス エレクトロニクスとSynaptics Incorporatedは6月11日、ルネサスの連結子会社であるルネサスエスピードライバ(RSP)の全株式をSynapticsの子会社であるSynaptics Holdingに譲渡することで合意に達したと発表した。

RSPは中小型液晶パネル向け表示ドライバICを扱うファブレス企業で、スマートフォン・タブレット向け製品を中心に事業を展開してきた。今回の譲渡は、ルネサスが進める事業の選択と集中の方針に基づき、非中核事業であるRSPに積極的な経営資源の投入を行う譲渡先を模索しているなかで、Synapticsからの申し入れを受けいれる形で決まったという。

これによりSynapticsは、対象とする市場機会を現在の1.5倍に伸ばすことが可能となり、TDDI(タッチアンドディスプレイドライバインテグレーション)への製品ロードマップの加速が可能となり、ディスプレイ市場のあらゆるニーズに応える完成された製品ポートフォリオが実現されるとしている。

なお、同株式譲渡は2014年第4四半期(10-12月)中に実行される予定で、譲渡価格は約485億円となる見込み。買収額は現金およびその他調整が想定されており、正味運転資本、純負債、第三者経費に関する、通常の調整の影響を受けるとしており、Synapticsでは、現金ならびに調達済みの3億ドルの借り入れでこれを賄うとしている。