ダッソー・システムズは5月29日、日本特殊陶業がダッソー・システムズの3Dエクスペリエンス・プラットフォームを採用したことを発表した。

3Dエクスペリエンス・プラットフォームにより、設計情報部門と国内外の生産拠点とを結ぶ技術管理システムを構築する。3D化された製品設計情報を一元管理・共有することで、設計から市場投入までのリードタイムを大幅に削減することができるという。

設計部門では、ダッソー・システムズの3D CADアプリケーションであるCATIAを使い、製品設計、設計情報の図面化およびテンプレート化を行う。これらの設計・図面情報は、BOM(部品管理表)情報とともにダッソー・システムズのENOVIA V6を基盤とする技術管理システムに一元管理される。これによって日本特殊陶業は、各生産拠点への迅速かつ安全な送信、設計拠点と生産拠点間でのBOMの共有、既存設計・図面データの活用による多品種化への素早い対応などを実現し、各国の市場のニーズにいちはやく対応し生産できる体制を固めることができる。

なお、本技術管理システムは、導入前の要件定義から、開発、運用、保守構築まで、ダッソー・システムズのパートナー企業である豊通シスコムならびにエスツーアイが携わっている。豊通シスコムがCATIA V6-ENOVIA V6連携をはじめとする全体の設計とプロジェクト管理を、数々のENOVIA V6の構築実績のあるエスツーアイが実装を、それぞれ担当した。