今日6月2日は、日経平均が大幅高になりました。高値が14,963,91円と、15,000円の大台まであと一歩です。ほんの10日ほど前に場中に14,000円の大台を割り込み、安値13,964.43円を付けてから、今日の高値14,963.91円まで約千円、正確には999.48円、約7.15%の上昇となっています。

日経平均株価

  • 5月21日 安値 13964.43円

  • 6月2日  高値 14,963.91円(+999.48円 +7.2% 5月21日安値比)

(図表1)日経平均株価日足チャート

しかし、もっと凄いのが、東証マザーズ指数です。

東証マザーズ指数

  • 5月20日 安値 633.02

  • 6月2日  高値 809.71(+176.69 +27.9% 5月20日安値比)

と、1日も休むことなく10連続営業日高となっています。まさに「やめられない とまらない」の「かっぱえびせん相場」となっています。

(図表2)東証マザーズ指数日足チャート

相場格言で言えば、「押し目待ちに押し目なし」の状態です。

今回の東証マザーズ指数の急反発の原因はいくつか考えられます。

  • ミクシィ(2121 東証マザーズ)の急騰

(図表3)ミクシィ日足チャート

  • 決算発表シーズンが終わり、現実の業績を見る相場から、将来の夢を買う相場となった

などですが、最大の理由は、今年1月23日高値1042.14から、5月20日安値633.02まで大きく下落したことでしょう。

株価は上にも下にも行き過ぎるものです。今から考えると、下に行き過ぎていたのでしょう。

さて、この東証マザーズ指数の快進撃はいつまで、どこまで続くのでしょう? 株価は上にも行き過ぎるものなので、「判らない」というのが本音です。

しかし、上値のひとつメドとしては、3月11日高値 874.86があります。これを抜けると、950付近になりそうです。またこれを抜けると、1月23日高値1042.14になります。

押し目を狙いたい(少し下げたところで買いたい)というのが数多くの個人投資家の意見でしょうが、押し目を買うのではなく、逆に下落してから再度上値を抜けたところが、次の買いチャンスかも知れません。

※ 本コラムで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する証券会社の意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

執筆者プロフィール : 藤本 誠之

SBI証券投資調査部 シニアマーケットアナリスト。日本証券アナリスト協会検定会員。自称、「相場の福の神」。関西大学工学部電子工学科卒。日興證券(現SMBC日興証券)入社、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。1999年、日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍(その後、日興ビーンズ証券はマネックス証券と合併)。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月、同社を退職。のちに独立、マーケットアナリストとして活躍。2012年からマネーパートナーズのスタッフとして活動。2013年7月1日より現職。著書に 『ニュースを"半歩"先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)、『株で儲けるニュースの読み方 相場のプロが教える「先読み&裏読み」の極意』(ソフトバンククリエイティブ)、 『儲けに直結!株価チャートドリル』(成美堂出版)がある。