STMicroelectronicsは、デジタル音声信号入力と自己診断プロセッサを備えたフル・デジタル・アーキテクチャの車載用パワー・アンプ「FDA2100LV」を発表した。

同製品は、不要輻射ノイズを最小限に抑えており、チューナへの干渉の最小化および携帯電話の電波に対する耐性を向上させることが可能なほか、EN 55025やISO 11452-2(2004)などのエミッション規格への適合を容易にすることを可能にするという。また、同社の特許技術である出力フィルタのフィードバックループ設計により、電磁干渉(EMI)、全高調波歪み(THD)、および周波数特性の改善が可能となり、例えば1Ω負荷の場合、並列駆動回路を採用することで、異なるインピーダンス(8Ω、4Ω、2Ω、1Ωなど)のスピーカーを駆動させることが可能になるという。

さらに、アイドリングストップに対応しているため、エンジン始動中のバッテリ電圧低下時でも途切れることなく音楽を再生することが可能あという。

なお、同製品はすでにサンプル出荷を開始しており、1000個購入時の単価は約7ドルとなっている。

フル・デジタル・アーキテクチャ車載用パワー・アンプ「FDA2100LV」のパッケージイメージ