それ以外のスペックに関しては、ほぼ同じといっていい。フラグシップモデルの「Z2」がRAM3GBなのはわかるとして、「Z2」をベースに作られた「ZL2」もしっかり3GB積んでいるのは立派だ。ここをケチらなかったのは大きい。

4K動画やデジタルノイズキャンセリング、防水防塵、ハイレゾ音源、おサイフケータイなどは両者とも対応。本体スピーカーの音質も上々だ。こうしたハード面での一つひとつの完成度はさすがXperiaと言える。そしてなんといっても、2070万画素を誇るメインカメラ。今回から両機種に搭載された「タイムシフトビデオ」は簡単なインターフェースでスローモーション動画を作成できるおもしろい機能で、それ以外にも「プレミアムおまかせオート」など、ソニー製のデジカメに搭載されている機能が惜しげもなく投入されている。ここに関しては両者に差は見られない。カメラ目当てで買っても十分満足できるはずだ。

こうして見比べてみると、やはり「Z2」と「ZL2」はよく似た兄弟機種だということがわかる。スペックでは若干「Z2」が勝るが、「ZL2」も重要な部分はしっかり「Z2」を引き継いでおり、インカメラ以外に弱点は見当たらない。

とすると、あとはもう、デザインと持ちやすさで決めてしまって問題ないだろう。ガラスパネルと樹脂、縦の長さと厚みなど、見た目の印象はかなり違う。結局のところ、それが両者の一番大きな違いなのだ。

(記事提供: AndroWire編集部)