米IBMは5月20日、人工知能(AI)技術ベンチャーのCogneaを買収したことを発表した。買収金額など詳細は非公開で、その狙いはコグニティブコンピューティング技術「Watson」を強化することと説明している。

CogneaはAIを利用した仮想アシスタントソフトウェアを開発するベンチャー企業で、人をさまざまなパーソナリティに関連付けることができる。ユーザーのパーソナリティへの理解と組み合わせることで、今日のやり取りよりも深いレベルでのやり取りが可能になるとしている。

IBMは買収によりCogneaの技術をWatsonに統合し、リアルな会話を実現していく。

WatsonはPOWERプロセッサとDeepQAテクノロジーの統合によって実現した、複雑な分析のためのコグニティブ・コンピュータ(人口知能技術)。自ら学ぶサイクルを繰り返すことでパーソナライズされ、より的確かつ迅速な意志決定を支援するという。

IBMは2014年に入り、Watsonに10億ドルを投資する計画を発表しており、事業部としてWatson Groupを立ち上げ、この市場の開拓を進めていくことを明らかにしていた。