三菱地所レジデンスはこのほど、東京都新宿区西新宿で推進中の「西新宿五丁目中央北地区第一種市街地再開発事業」につき、本格工事に着工したことを発表した。

「西新宿五丁目中央北地区第一種市街地再開発事業」建物完成予想図

東京都・西新宿に大規模マンションが出現

同事業は、東京都新宿区・JRほか新宿駅の西側約1.2km圏に位置する「西新宿五丁目中央北地区(以下「同開発区域」)」における、施行区域面積約1.5haの市街地再開発事業。同開発区域内に集会施設や事務所、公園等を配する施設計画としており、中心となるのはマンションとしては日本最高階数となる60階建て、都内最高となる高さ208.97m、総戸数976戸の超高層タワーマンションで、富士山を望む、西新宿の新たなランドマークとなる。

同開発区域を含めた西新宿五丁目地区では、複数の再開発事業、防災街区整備事業の構想が検討されており、東京都が取り組む「木密地域不燃化10年プロジェクト」の不燃化特区に指定されている。木造住宅が密集し防災上の課題を抱えた状況だったが、同事業の推進により、防火・耐震性能の強化や緊急車両の往来改善等の防災面の向上を遂げ、良好な居住環境と利便性を併せ持った地区へと発展する。

同開発区域の超高層タワーマンションには制振装置を採用しているほか、地域防災倉庫を設置。敷地内には多くの緑と広場を備えた約1,900平方メートルの公開空地が整備される。これらにより、地域のコミュニティ形成や、帰宅困難者の支援などの防災拠点としての機能を備えた施設として地域にも貢献するという。

同事業には、三菱地所レジデンス、相鉄不動産、丸紅が参加組合員として参画しており、同開発区域内の超高層タワーマンションの住宅を保留床として取得し、今後販売を予定している。またフジタは1998年から同事業の事業協力者として再開発のノウハウを提供し、2006年より特定業務代行者として本事業の推進を支援するとともに、施設建築物等の設計・監理・施工を担当する。

マンションの販売スケジュールに関しては物件専用サイトを開設するとともに、今秋よりモデルルームオープンを予定している。