WOWOWで5月18日(日)からスタートする連続ドラマ『モザイクジャパン』[R15+指定相当]はAV(アダルトビデオ)業界を舞台にした、脚本・坂元裕二、主演・永山絢斗による社会派エンタテインメントドラマ。平凡だった故郷の田舎町と住民たちを巻き込みながら先の見えない膨張を続ける巨大AV企業・GALAXYZとそこに集まる人たちに翻弄されていく主人公、常松理市を演じた永山に話を聞いた。

連続ドラマ『モザイクジャパン』に主演する永山絢斗

――まずは出演の感想についてお聞かせ下さい。

たまたま一人で温泉にいた時、マネージャーからメールで台本が届いて読んだんですけど、衝撃的でした。特にどこがと一言では言い表せないんですけど、とにかく衝撃的でした。撮影を振り返ってみて、自分の中で何か目に見えて変わったわけではないですが、テーマがテーマでしたし、すごく面白い現場でした。25歳という年齢でこの作品に出会えて良かったと思います。

――今回、演じられた理市についてはどう思いますか。

理市は真面目で純粋な心を持っていて、桃子(ハマカワフミエ)のために頑張ろうとしながら巻き込まれていく様はすごく面白いと思いました。演じる側として理解できない部分はないので、気持ちに無理がないんですよね。しっかり脚本を読み込めば伝わるようになっているのは、やっぱり坂元さんの力だと思います。

――とはいえ、好奇心はあっても実際にはあまり馴染みのない世界ということで、演じて大変だったシーンなどはありましたか?

理市は基本的に受け身の役なので、周りの役者さんの方が逆に大変だったと思います。僕はひとりニュートラルでいました。ただ……男体盛りは大変でした(笑)。それと、自分でカメラを持ったままAVを撮影するシーンがあったんですけど、いざ本番、という時になって「あ、俺が撮るんだよな」って気が付いて照れくさくなりましたね(笑)。

――ドラマを通じて業界の裏を見て感じたことは? また、何か変化はありましたか。

クランクインする前に実際にAV業界に取材に行った人の話を聞きしましたが、やっぱり撮る前はすごく恐怖でしたね。「撮り終えた後、俺はどんな人間になっているんだろう……」と。あまりにもいろいろなことを知りすぎて、もしかしたら性欲が無くなってしまうんじゃないかと思いましたけど、大丈夫でした(笑)。