財務省は5月12日、券種の識別性を向上させるため、表面左下に貼付しているホログラムの透明層(光沢性のある透明シール)を拡大するとともに形状を変更した5千円札の発行を開始した。

ホログラムの透明層を拡大し、形状が変更された5千円札

ホログラムは5千円札の左下にあり、形状を楕円形から四角形に変更し、サイズを約1.7倍にした。この改良は、ホログラムの透明層の触感がその他の印刷面と異なることを利用し、目の不自由な人でも手触りで容易に券種を識別できるようにしたもの。

透明層を拡大することで、1万円札に対する識別性が向上する。変更前は、ホログラムの形状が1万円札と類似していた。

各金券の識別マークとホログラムの透明層

改良された5千円札は、改良前の札では黒色で印刷されている記号と番号の色が褐色で印刷されている。

記号と番号の色が変更された5千円札