Twitterに対抗するミニブログプラットフォームとして話題になったApp.netが、創設者のDalton Caldwell氏とBryan Berg氏を含む全てのフルタイム社員を解雇したことを明かした。サブスクリプション契約ユーザーの更新率の低迷が理由。社員数ゼロになったが、サービスは今後も継続する。

App.netは、2012年にTwitterがTwitter APIの使用に関してサードパーティに制限を設け始めた時に登場した。無料サービスのTwitterが自身の広告収入を優先し、収益につながらないサードパーティの利用を制限したのに対して、App.netは逆にサービスを有料化し、開発者にとって使いやすい自由なミニブログプラットフォームを目指した。スタート時に30日間で50万ドルを集めるソーシャル資金調達に成功、すぐに10,000ユーザーを達成して、2012年10月には値下げを実施。しかしながら、次第にサブスクリプション契約が伸び悩むようになり、更新率も伸びなかった。現状の更新率では「フルタイム社員を雇用し続ける予算を確保できない」という。

今回のリストラについてDalton Caldwell氏は「ブームと破綻のサイクルを避けるため」としている。現在の更新率はサービスの運営には十分であり、サービスを存続させるために全社員リストラを選択した。引き続きDalton Caldwell氏とBryan Berg氏が運営の責任を持ち、コントラクターを雇いながらApp.netを継続させる。またApp.netのコードベースの大きな部分をオープンソース化する計画で、6日にopensource.app.netという新しいオープンソースページを開設した。