ここ最近、MVNO各社の動きが活発化している。料金プランの値下げや、MNPの対応開始、音声通話の提供開始など、マイナビニュースでもその度に取りあげてきた。私たち利用者にとって、サービスの選択肢が増えるのは嬉しいことだ。でも内容の違いについて、やや分かり辛くなってきたようにも思う。

そこで本稿では「スマートフォンの1台目の需要にも耐えられる」という条件で選んだ4社のサービスにスポットを当てて、内容を比較していきたい。具体的には「080などの電話番号発信が行える」かつ「LTE通信が利用できる」もの。IIJ、So-net、日本通信などがこの条件に合ったプランを提供している。

4社のサービスを比較

本稿で比較するサービスプランは、IIJの「みおふぉん ミニマムスタートプラン」、So-netの「So-net モバイルLTE + Talk S」、日本通信の「b-mobile スマホ電話SIM フリーData」、ハイホーの「hi-ho LTE typeD ミニマムスタート」。今年の7月にはビッグローブも「BIGLOBE LTE・3G」に音声通話サービスを追加する予定だが、利用料金等はまだ明らかにされていない。

本稿で比較する、4社のサービスプラン(すべて税抜き)。IIJ、So-net、日本通信、ハイホーともに標準SIM・マイクロSIM・ナノSIMの各SIMサイズに対応している

使い勝手の違い

各サービスとも、国内通話料に関しては20円/30秒となっている。唯一、無料通話をもうけているのがSo-netのプランだ。毎月500円(12分30秒相当)の無料通話が行える。またSo-netと日本通信のプランでは、キャッチホン(200円)、留守番電話(300円)、転送電話(0円)などのオプションが利用できる。SMSの送受信に関しては全社で対応している(利用料金は国内送信なら3円/通)。