子育ての応援を社会がする、といった考えについてどう思いますか

待機児童をはじめとした様々な問題が育児分野では山積。核家族での子育てに限界を感じる夫婦も少なくないが、そんな中、「子供は社会の宝」という考えのもと、社会全体で子育てをしようという考え方がある。文部科学省でも社会全体で子供の成長を支えるといった提言をしており、各自治体にも波及している。

今回は、マイナビニュース会員の未婚女性300人に、「社会の宝」として子供を育てることについて質問。賛成か反対かを聞き、その理由についても聞いた。

「社会の宝」として子供を育てようという考えについてどう思いますか。

賛成 85.7%
反対 14.3%

賛成派の意見

・「私の小さいころは地域で育ててもらった感覚があるので、いいと思います」(31歳女性/運輸・倉庫/事務系専門職)

・「そうでないと、どんどん少子化が進むから」(30歳女性/学校・教育関連/技術職)

・「様々な子育て方法があると思うが、社会にたくさん触れて育った方が世のため・人のために行動できる子どもが育まれると思う」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)

・「自分たちの老後を支えてくれるのは子供達がおさめる税金だから。

でも、社会全体で子育てをするのと、子どもが社会に迷惑をかけてもいいという考えは違うということを忘れないようにしないといけないと思う」(24歳女性/その他/学生)

・「家族だけ、同世代の友達だけで育児を頑張ろうとすると視野が狭くなりそう。

社会全体が子育てに関わっていると実感できると、子供も大人も見方が変わってくるかも」(24歳女性/人材派遣・人材紹介/技術職)

・「将来を背負う子供達を育てないと、結局自分達も苦労する事になると思うから」(24歳女性/運輸・倉庫/営業職)

反対派の意見

・「『社会の宝』という言葉自体が嫌」(32歳女性/医療・福祉/専門職)

・「子供が欲しくても授かれない人には複雑な気がする」(32歳女性/電機/秘書・アシスタント)

・「考え自体は悪くないと思いますが、言い方が悪いと思う」(31歳女性/学校・教育関連/専門職)

子育ては、将来の日本を支える人材を育てるということ、という考えがベースになっていて、「社会の宝としての子育て」が提言されているのだが、賛成派の中で目立ったのは、納税者として必要といった意見。少子高齢化が進行する中で、少しでも多くの子供を育てる必要があり、社会が子育てを応援すべき、といった意見が多かった。加えて、「社会と家庭のつながりを再び強めていければ、虐待や待機児童問題が改善するのではないか」といった声もあがっていた。

反対派は、「子の責任は親が持つべき」といった考えに加え、「社会の宝」といった言葉自体に拒絶反応を示している人も少数派だがいた。

調査時期: 2014年2月21日~24日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 女性300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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