ソニーは1日15時、2013年度の連結業績見通しを修正すると発表した。営業利益は2月時点見通しの800億円から260億円に67.5%減の下方修正となる。「VAIO」ブランドで展開してきたPC事業の収束費用として約300億円の追加計上が見込まれている。

2月時点における、ソニーの連結業績見通しは、売上高及び営業収入が7兆7,000億円、営業利益が800億円、これが今回、売上高及び営業収入は7兆7,700億円に増える見通しとなったが、営業利益は260億円と大幅な下方修正となった。純利益の見通しもマイナス1,100億円(2月時点)からマイナス1,300億円に損失が拡大した。

その理由として同社は、PC事業の収束と海外におけるディスク製造事業の不振の二点を挙げている。同社は2月6日にPC事業を日本産業パートナーズ (JIP)に売却することを発表した(関連記事)。その後、VAIOの販売見込みが想定を下回り、春モデルの部品に余剰が出たことなどから約300億円の追加費用が必要となった。ただし、PC事業の収束にかかる費用の総額は2月6日時点の想定から大きなずれがなく、2014年度に発生する費用は減少するとしている。

ディスク製造事業については、主に欧州で想定以上に需要が縮小したため、約250億円の減損を見込んでいる。

なお、ソニーのPC事業は、JIPが設立する新会社が2014年7月1日をめどに継承する計画となっている。設立時における、ソニーの出資比率は5%に留まる予定だ。

2014年春モデルの「VAIO Duo 13」