ジェイテクトは4月25日、産業機械分野で使用される大型軸受(ベアリング)の評価・解析を行うための大型軸受技術開発センターの開設、稼動開始を発表した。

今回、設立・稼動開始した大型軸受技術開発センターでは、「超大型軸受評価試験機」と「高速鉄道車両用軸受試験機」の2台を導入している。超大型軸受評価試験機は3~5MW級の風力発電機の主軸用超大型軸受をハウジングと一体で評価ができる。高速鉄道車両用軸受試験機はカーブによる偏心やレールの継ぎ目による衝撃荷重を再現し、鉄道車両の車軸用軸受を評価ができる。これにより、ジェイテクトで、実機に近い環境を再現した評価が可能となっている。

超大型軸受評価試験機

高速鉄道車両用軸受試験機

これらの試験機により蓄積されたデータはCAE解析(シミュレーション解析)の精度向上へと活かされ、今後の商品開発期間の大幅短縮、新たな高付加価値商品の開発につなげていくという。

また、2014年10月には、鉄鋼製造設備用軸受試験機の導入も予定しているとした。