Freescale Semiconductorは、セキュアなIoTサービスの提供を可能にするIoTゲートウェイ「ワンボックス」のハードウェア・コンセプト・プラットフォームのデモを4月8日から11日にかけて米国テキサス州ダラスにて開催した「Freescale Technology Forum(FTF)」にて実施したと発表した。

同プラットフォームは同社のほか、ARM、Oracleと連携して開発が行われたもの。標準規格のエンドツーエンドのソフトウェアと集中型のIoTゲートウェイ設計が組み合わされ、IoTサービスの提供および管理をセキュアに行うための、オープンな共通フレームワークを確立することが可能で、同プラットフォームを基盤とした「ボックス」(サービス・ゲートウェイ)を用いることで、複数のIoTサービス・プロバイダが個別のボックスに搭載する機能を、1台の統一されたボックスに集約することが可能になるという。

プロセッサにi.MX 6を採用し、Oracle Java SE Embeddedを動かすことが可能。Wi-Fi、Bluetooth Low Energy、およびIEEE802.15.4の各ワイヤレス・インタフェースをサポートしており、追加設定なしで802.11b/g/nを使用することが可能なほか、システムをContinuaヘルスケア機器対応ゲートウェイとして設定することでホーム・ヘルスケア製品との相互接続を実現することもできるという。

また、イベントのフィルタ、コリレーション、および処理をリアルタイムに行う組み込みアプリケーションを構築するためのOracle Event Processing for Oracle Java Embeddedが搭載されているほか、リソースに制約のあるエッジ・ノードに対して最適化されたエンドツーエンドのWebサービスを実現するARM SensinodeのNanoServicesも付属している。

なお同プラットフォームは、ベース・モデルが159ドルで、2014年9月より注文可能になるほか、QorIQ LSプロセッサベースのIoTゲートウェイも、2014年の第4四半期に提供が開始される予定だという。