米Microsoftは4月21日(米国時間)、Motorola Solutionsと特許クロスライセンス契約を結んだことを発表した。MicrosoftはMotorola Mobilityとは特許係争関係にあるが、Motorola Solutionsは企業向けに通信製品を提供するベンダー。今回の提携には、「Android」と「Chrome OS」と米Googleが開発する2技術が対象となる。

Motorola Solutionsは企業や政府向けに業務用の無線機器、無線通信機、バーコードスキャナーやタブレットなどの端末、RFIDソリューションなどを提供する。2011年にMotorolaによる企業分割により誕生した企業で、分割された端末事業のMotorola Mobilityはその後、Googleに買収された。Googleは今年に入り、Motorola Mobilityを中国Lenovoに売却することで合意したと発表している。

今回の提携のもと、Motorola SolutionsはAndroidとChrome OSを土台とした端末に対しMicrosoftから特許ライセンスを受ける。具体的な製品名、および特許使用料など金額面については公開されていない。

MicrosoftはLinuxとAndroidなどの技術について、各社と特許クロスライセンス契約を結んでおり、つい先日は米Dellとも締結している。モバイル側では韓国Samsung、台湾HTC、台湾Acerなど主要ベンダーと締結しているが、Motorola Mobilityとは合意していない。