ダイハツ工業は、小型乗用車「ブーン」のマイナーチェンジモデルに「e:Sテクノロジー」を一部採用することで、従来車比で20%の燃費向上(2WD車)となる燃費27.6km/lを達成したことを発表した。

同マイナーチェンジでは、パワートレーンにクールドEGRを採用することで、再循環させる排出ガスを低温化、異常燃焼を抑制することで、ガソリンの燃焼制御を最適化し低燃費化を実現した。また、CVTサーモコントローラーの採用により、エンジンとCVTの温度を最適化。温まりにくいCVTフルードを、エンジン冷却水の熱を利用し温め、常に最適な温度に保つことで、エンジンの負荷を軽減し燃費を向上することに成功した。

また、車両の形状として、空力性能の高いフロントバンパー形状やリヤエアロスパッツなどを採用することで走行抵抗を低減したほか、車速約9km/h以下から停車前アイドリングストップを制御する「ecoIDLE」を2WD車に標準装備することでも燃費向上を果たした。

さらに、発電効率の高い高性能オルタネーターの採用で、減速時の発電量をより高め、加速・走行時の発電を抑制し、エンジン負荷を低減することでも低燃費化を果たしたという。

ブーン CL "Limited" 2WD