Windows 8.1 Updateに備わった新機能は以上だ。なお、2014年4月に開催された「Build 2014」では、Windowsストアアプリをデスクトップ上でウィンドウ表示し、遂にスタートメニューが復活している。こちらの機能は今回のWindows 8.1 Updateでは見送られ、今後のアップデートで実装すると述べるにとどまった。これがWindows 8.1 Update 2なのかWindows 8.2なのか、もしくは「Threshold(スレッショルド)」という開発コード名を持つWindows 9なのか不明だ(図34)。

図34: Build 2014で披露された現在開発中の次期Windows 8.1 Update、もしくはWindows 9

今後のWindowsはOSを取り巻く環境の変化もあり、五里霧中のさなかにある。変わらないのは、デスクトップを中心とした使い方に固執するユーザーは大多数であり、Microsoftは当初のモダンUI一辺倒が過ちだったことを認めたという結果だ。いずれにせよ我々は、ただ"最新の技術を反映した使いやすいWindows"があればよいのである。

阿久津良和(Cactus)