ソフォスは4月3日、2015年度の事業戦略発表会を開催した。発表会では、3月1日に日本法人の代表取締役社長に就任したばかりの纐纈昌嗣氏が登壇。パートナー施策の強化などにより、30%の成長を目指すことを明かした。

ソフォス 代表取締役社長に就任した纐纈昌嗣氏

纐纈氏は、レッドハットに7年間在籍し、常務執行役員 パートナー営業&マーケティング統括本部長を務めていた人物。その実績を買われるかたちで、グローバルでパートナービジネスに力を入れるソフォスの日本法人に招聘されたという。

纐纈氏は、日本市場の事業方針として以下の2点を挙げた。

  • シンプルなセキュリティソリューションとクラウドサービスの提供により、大企業だけでなく幅広い企業ユーザのセキュリティの課題を解決する
  • データセンターに焦点をあて、UNIX、Linux、MacOS、ストレージに対応したシステム・セキュリティ・ソリューションの提案により社会基盤の安全性確保に貢献する

そのうえで、2015年度の最重要課題として「Channel First」というキーワードを掲げ、新パートナープログラムを展開することなどを説明した。

新パートナープログラムは、ソリューションパートナーと販売店パートナーに分けて2種類のプログラムを展開予定。シルバー、ゴールド、プラチナの3段階を設け、技術者育成支援やリベートプログラムなどを提供する。詳細は5月に発表する計画だが、目標としてソリューションパートナーを現在の6社から12社へ、販売店ネットワークを50社へと押し上げる計画という。

新パートナープログラムのイメージ

纐纈氏は、ソリューションパートナー開拓のポイントについて、過去の経験を踏まえながら「パートナーと事業計画を共有することが大切」と説明する。「企業によって方針は異なるので、事業計画をすり合せてチームとしてどう動くかを決めなければならない」と語り、対面の打合せを重ねて信頼関係を構築する意向を示した。

そのほか、纐纈氏は2015年度の事業方針として、ネットワークセキュリティ事業部を設立し、UTMアプライアンスの売上50%増/販売店20社増を目論むほか、新たなクラウドセキュリティ製品を導入し、SMB向けのセキュリティソリューションを拡充することなども明かした。

UTMアプライアンスの特長