三菱電機は3月31日、トルコの国営衛星通信会社「Turksat」に通信衛星「Turksat-4A」を引き渡したと発表した。

同衛星は、すでに2014年2月15日(日本時間)にカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げられていたが、その後、三菱電機が地表から約3万6000km上空の静止軌道にて一連の性能確認試験を実施し、宇宙空間においても人工衛星が所定の性能を達成していることを確認。今回の発表は、それらのチェックを受けて、最終的に3月29日にTurksatに引き渡しを行い、受領されたことからなされた。

今後、同衛星は同国を含めた近隣諸国へ提供する通信・放送サービスに活用される予定であるほか、三菱電機では、2014年に打ち上げ予定の「Turksat-4B」の準備を進めるとともに、国内外における宇宙事業のさらなる拡大を目指すとしている。

「Turksat-4A」のイメージ図 (C)三菱電機