説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「ときどき見かける回転マーク、どう呼べばいいの?」という質問に答えます。

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iPhoneの電源をオンにしたとき、iTunes StoreやApp Storeを起動したとき……大きさや表示位置は異なりますが、歯車か時計の文字盤のような画像が回転するアニメーションは、iPhoneでよく見かけます。その回転する様子を見れば、なにかを処理している最中だと言語の壁を越えて理解することができます。

そのアニメーションに正式な呼び名はありませんが、iOSの開発をスタートするときの基盤となり現在でも技術の多くを共有しているOS X(Macに搭載されているOS)の場合、Appleが公開している文書では「spinning gear(回転するギア)」と呼ばれています。iOSもデザインは共通ですから、同様に「回転するギア」と呼べばいいでしょう。

回転するギアは、「システムを起動します」や「データをダウンロードしています」などと文章を表示しなくても、アニメーションだけでなにかの処理が続いていることを表現できます。『カレンダー』を起動したときに表示されればiCloudとデータを同期しているのだなとわかりますし、『iPhoneを探す』でiPhoneの横に表示されれば現在位置を探しているのだと推測できます。凝ったアニメーションではありませんが、直感的に理解できるという意味で完成度が高いといえます。

歯車が回転するようなアニメーション「spinning gear(回転するギア)」は、なにかの処理を続けている場面で出現します