空間を活用して新しい映像体験を提供する……そんなソニーの新コンセプトである「Life Space UX」を実現する試作製品が、東京・銀座のソニービルで3月19日から公開される超短焦点のプロジェクターなど、室内における新たなソニーの取り組みをいち早く体験できるショールームとなっている。

Life Space UXのショールーム。リビングルーム、寝室、ダイニングルームを想定している

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ビデオメッセージで平井一夫社長がコメント

Life Space UXは、今年1月に米国で開催されたInternational CES 2014で発表されたコンセプトで、「機器や空間による制約を取り除き、生活空間そのものを変化させることを目指した新たな挑戦」(ソニー 平井一夫社長談)になるという。

通常、映像を見るためには専用にデザインされたテレビなどの機器が必要で、そのサイズや場所は固定される。もともとの居住空間としてデザインされた室内に、映像機器としてデザインされた製品を設置しなければならない。

Life Space UXでは、「空間そのものを活用して新しい体験を創出する」(ソニーTS事業準備室チーフコンスーマーエクスペリエンス プロデューサー斉藤博氏)という考え方でスタート。斉藤氏がいうには「いきなり商品の検討をするのではなく、空間のあり方に目を向けた」とのことで、居住空間にはさまざまな要素があり、それを活用することで新しい映像体験を実現できると考えたという。

斉藤博氏

既存の空間そのものを利用するのがLife Space UXのコンセプト

リビングにはテレビもなく、既存の空間に溶け込んでいる

Life Space UXのポテンシャルとして3つの点があるという