まずは外観をチェケラ!

BT-200は両目で映像を見ることができるタイプなので、それ自体がメガネのような形状なわけだが、そのデザインはサイバーで近未来的な感じがする。見方によってはちょっと変わったサングラスのようにも見えるかもしれない。

グラスの部分の中央にはプリズム(曲光グラス)が仕込まれていて、サイド部分から横向きに投影されてくる映像をユーザー側に曲げて見せる仕組みだ。プリズム以外の部分では外光をそのまま通過させるので、普通に外界が見えることになる。ちなみに、その前面には「シェード」と呼ばれるカバーが配置される。

サイドからの映像がプリズムで反射され、正面からの映像のように見える

シェードは取り外して交換できる。標準で色が薄いものと濃いものが付属しているが、色が濃い方はまさにサングラス的な印象だ。シェードには光学部の前面をカバーするという役目以外に、これを使っているユーザーが投影画面を見やすくするという役目も持っている。

薄いシェードを装着した状態だが、これ以外に濃いシェードと後述のメガネレンズフレームが付属する

濃いシェードを装着した状態

このスマートグラスはシースルーシステムなので、周囲は普通にそのままの光景が見えて、その中央に映像を投影するシステムになっている。カバーグラスはこの部分に色をつけてくれるが、濃いカバーグラスにすれば明るい場所でも投影画面がよく見える。

動画などを落ち着いて見たい場合は濃いグラスを、日常用途では薄いグラスをと使い分けると便利そうだ。

こんな感じに中央に投影画面、その周囲にシースルーで普通に周囲の風景を見ることができる

メガネ使用者の俺でも装着できるのかっ?

ヘッドマウントディスプレイでしばしば問題になるのがメガネをかけている人の使用だ。つまりはメガネをかけている上にヘッドマウントディスプレイを装着するので、メガネ・オン・メガネ状態になってしまい、フィットせずに使いにくいというわけだ。

そんなメガネ使用者のためにMOVERIOにはメガネレンズフレームが付属していて、インサイド側(編集注:内側のことです)にセットすることができる。このフレームに自分の度数でレンズを作って入れれば、普通にメガネをかけているような補正で自然にこのMOVERIOを使うことができる。

メガネレンズフレームはこんな感じに内側に装着できる

普通のメガネの上からMOVERIOをかけることもできるが、鼻部分の支えがないため、下にずり落ちてしまう。そのズリ落ちた状態でもなんとか使えるが、ちょっとマヌケではある。MOVERIOがメガネのフレームにハマってうまく重なり、その状態でしばらく使えることもあったが常用は難しい。やはり、メガネ使用者が本格的に使うには付属のレンズフレームに自分でレンズを入れて装着するのがよさそうだ。

メガネ・オン・メガネだとこんな感じにずり落ちる。見えることは見えるが、周囲から見るとマヌケだ

メガネフレームは「ウルトラセブン」の変身メガネを思い出させる。「ジュワッ!」などと、変身ゴッコをしてみる俺