Chris Martinは、MCで「ずっとスタジオでの音楽を作っていたからこうやってライブで聞いてもらえるのが嬉しい」と話していたが、Coldplayは新作に合わせた発売記念ライブを予定しているものの、大規模なツアーは今後しばらくないとも噂されている。今回の会場となったACL Liveは中規模程度のホールであったが、ここにはバッジをつけたSXSWの登録者で抽選に応募し、当選した人など限定された人しか入場できなかった。中に入れただけでも相当にラッキーなことだったのである。オマケに入場料は無料。

しかしながら、SXSWのWebサイトで「実際そこに行けなかったとしても、最前列で見続けることは可能だ」と言われている通り、我々にはiPhone/iPod touch/iPadのiTunes Fesitivalアプリが、Mac/PCのiTunes Storeが、そしてApple TVがある!

iTunes Festivalは、パフォーマンスが披露されている会場だけでなく、世界中でフェスティバルの興奮を共有できるのだ。Chrisはまた、「長い間、パフォーマンスを披露していなかったけれど、戻って来る場としてこれ以上に最高な場所はないと思う。オースティンではこんな近い距離感で数百人を前に、そしてオンラインを通して数百万人を前に演奏できるなんて、素晴らしいことだと感じる。ロンドンは朝の6時、日本は昼の12時、ということで、ここにいる人も、どこか海の 向こうで見ている人も、ようこそ! そして僕たちに世界で一番の仕事をくれてありがとう!」とも言っている。

自宅でもこの興奮は味わえる!

最後に、これからももっとiTunes Festivalを楽しむために二日目以降のラインナップを紹介しておこう。

本日12日(日本時間13日)は、Isaiah Rashadに、ScHoolboy Q、Kendrick LamarとBlack Hippy周辺のラッパーが登場する。Kendrick Lamarは、初日出演のImagine Dragonsとの共演も記憶に新しい。

13日は、Capital Cities、Band of Skulls、Soundgardenとオルタナティヴ度高めのラインナップ。中でも注目は94年リリースの代表作"Superunknown"を全曲プレイするというSoundgardenだろう。"Superunknown"は今年、20周年記念盤も発売されるとのことである。

14日は、G.R.L.、ZEDD、PitbullのEDM/ハウス勢が並ぶ。Pitbullは"We Are One (Ole Ola)"が、FIFA ワールドカップ2014 公式ソングに選出されており、これから夏にかけてパワープレイとなること間違い無しだ。この日は自宅で視聴する皆さんもダンス・ダンス・ダンスな環境を整えて頂きたい。

イベント最終日の15日は、カントリーミュージックで盛り上がろう。現在デビューアルバムを準備中であるMicky Guytonが華を添え、今年81歳となる大御所中の大御所、Willie Nelsonも登場する。大トリを務めるKeith Urbanは、日本では女優・Nicole Kidmanのご主人としての顔が有名だが、グラミー賞を獲得した実力派でもある。ファイナルを飾る相応しい面々が集まったと言えるだろう。

日本のみなさんも、是非、この熱い5日間を目一杯楽しんで欲しい。