NECは、日本事務器(NJC)が今後の事業拡大に向け、システム開発環境の構築期間の短縮、効率化を推進するため、新たに開発基盤システムを自社開発するとともに、NECの「UNIVERGE PFシリーズ」を採用しネットワークのSDN化を実現したと発表した。

NJCは本システムの導入により、サーバやネットワークに関わる一連の構築作業をほぼ自動化。これにより、機器の調達から環境構築まで従来1カ月ほどかかっていた開発環境の構築期間を、サーバの仮想化により約3日に短縮するとともに、SDNを採用することで、さらに約3時間までに短縮し、サービス提供・運用のスピードアップや、運用コスト削減、リソースの効率的活用を実現したという。また、今後は、社内利用で培ったSDN環境下での開発ノウハウを活かし、顧客に対しSDNを活用したシステムを提案していくという。

NJCの新たな開発基盤システムは、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアのCloudStackを活用し、開発環境の構築自動化や運用管理工数削減を目的に開発した。さらに、NECのOpenFlow対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」を開発基盤システムのネットワーク基盤に導入することで、柔軟な構成変更が可能になり、開発環境全体の構築時間を約96%短縮できるという。

「UNIVERGE PFシリーズ」は「OpenFlow」をベースにNECが独自に研究開発したアーキテクチャ「ProgrammableFlow」を実装した製品