Texas Instruments(TI)は、同社のSimpleLink Bluetooth「CC256x」製品ポートフォリオに、新たにTIモジュールとオーディオ・リファレンス・デザインを追加したと発表した。

同モジュールは、「CC2564」デュアルモード・ソリューションをベースに開発され、FCC/ICやCEの認証取得に必要な、すべての構成要素を内蔵しているほか、オーディオ・プロセシング機能をオンチップで内蔵しているため、従来、外部ホストで実行されていたSBC(サブバンド・コーディング)のエンコード/デコードの処理負荷を削減でき、広範な品種のホスト・マイコン製品の利用を可能とする。

また、2014年第2四半期にはFCC/ICやCEの認証取得の予定で、評価モジュールのボードによって評価を簡素化することが可能となる。

一方のオーディオ・リファレンス・デザインは、同社の低消費電力マイコン「MSP430F5529」や「MSP43055438」などのマイコン製品を搭載してBluetoothオーディオ製品の開発を簡素化するもので、ANTはDynastreamより、Bluetooth、Bluetooth low energy(LE)、アシステッド・オーディオなどロイヤリティ無償のBluetopia Bluetoothスタック、プロファイルやサンプル・アプリケーションをStonestreet Oneのライセンスを得てそれぞれ供給されるほか、顧客の要望によってソフトウェアオプションを有償でStonestree Oneから供給可能となっている。

また、これらのソリューションは、Bluetooth 4.1認証を取得済みであり、オンチップのオーディオ・エンコード/デコード機能のほかに、Bluetooth low energyの新しい機能を含む複数のアップデートを提供するとしている。

なお、同リファレンスデザインは2014年第2四半期に供給予定だという。

TIのSimpleLink Bluetooth「CC256x」のパッケージイメージ