メディネットは3月10日、群馬大学および瀬田クリニックグループと共同で、切除不能進行膵がんに対する化学放射線治療後の再発・転移抑制を目的とした免疫細胞治療の併用に係る医師主導臨床試験を実施することを発表した。

膵がんは初期段階では特徴的な自覚症状がほとんどなく早期発見が困難であり、診断時に切除不能な進行がんとして発見されるケースが多くみられる。切除不能進行膵がんに対しては、化学療法と放射線治療を併用する化学放射線治療が標準治療として推奨されているが、治療実施後の早期に再発・転移を生じる場合もある。

今回の臨床試験では、化学放射線治療実施中より、再発・転移を抑制する全身療法として、体外で増殖・活性化した自己免疫細胞を体内に戻し、全身的にがん細胞の排除を目指す免疫細胞治療を併用するという。

また、免疫細胞治療の実施にあたり、群馬大学医学部付属病院にて化学療法・放射線治療と併用して免疫細胞の投与が行われる予定。免疫細胞の培養・加工は瀬田クリニックグループが行い、メディネットは同クリニックに培養技術などを提供するほか、得られた治療情報を臨床データとしてまとめ、群馬大学および瀬田クリニックグループ臨床研究・治験センターがそれを解析・評価する予定だという。

なお同社では、今回の試みを通して、先進医療の承認取得や医師主導治験などへの発展を通じ、切除不能進行膵がんに対する新たな治療法の確立を目指していくとしている。