Freescale Semiconductorは、同社のプログラミングの可能なパワーマネジメントIC(PMIC)「PFシリーズ」として、同社の「i.MX 6 Solo」、「i.MX 6 SoloLite」、および「i.MX 6 DualLite」の各アプリケーション・プロセッサをベースとするシステムでシームレスに稼働するように最適化され、優れた設定機能とクイックターン・プログラマビリティを備えた新製品「MMPF0200」を発表した。

同製品は、2.8V~4.5Vの入力電圧、最大4個の出力を備えた降圧コンバータ(SW1:2.5A 単相/二相×1、SW2:1.5A×1、SW3:2.5A×1または1.25A×2、ダイナミック電圧スケーリング、PWM/PFM/APSのスイッチング・モード、調整可能なスイッチング周波数:1MHz/2MHz/4MHz)、5.0Vブーストレギュレータ(OTG対応600mA×1)、6個のLDO(VGEN1/2、0.80V~1.55V@100/250mA、VGEN3/4/5/6、1.8V~3.3V@100/350/100/200mA)のほか、フルプログラマブルの出力電圧/電流制限/スイッチングモード/ソフト・スタート/周波数などを搭載。また、オン、オフ、スタンバイのモード別のプログラミングやプログラマブルな起動シーケンスおよび起動タイミング、ユーザ設定が可能なワンタイム・プログラマブル・メモリなども提供している。

さらに、クィックターン・プログラマビリティを利用することで、システムの多様な要件に対応し、かつ急速な成長と変化を遂げる新興市場の要求を満たすデバイスを、迅速かつ簡単にプログラムすることができると同社では説明するほか、数多くの出力でさまざまな定格電流の設定と電圧の変更が可能であるため、コアプロセッサ、メモリ、およびペリフェラルをサポートするシステムレベルの電力ソリューションとしても機能でき、システム設計の複雑性の緩和、全体の部品コストの削減、市場への製品投入の迅速化をもたらすことを可能にするとしている。

加えて、インフォテイメントシステムなどの車載アプリケーション向けのAEC-Q100グレード3にも適合しているという。

なお、同製品はすでにサンプル出荷を開始しており、2014年3月中の量産出荷が予定されている。単価は1万個購入時で2.38ドル(参考価格)となっている。

プログラマブルなパワーマネジメントICファミリ「PFシリーズ」の新製品となる「MMPF0200」

評価ボード「ITPF0200EPEVBE」(価格は118.00ドル)