Symantec

Symantecのオフィシャルブログに掲載された記事「モバイルソフトウェアマーケットに暗い影を落とすグレイウェア」がモバイルにおけるグレイウェアの現状を伝えた。同社の調査によればモバイルアプリの3分の1はグレイウェアに分類できること、こうしたアプリをストアの配布側が規制することは困難であること、利用者が知識をつけこうしたアプリをインストールしないようにする必要があること、などが説明されている。

記事では正規のソフトウェアとマルウェアの中間に位置するソフトウェアを「グレイウェア」と説明している。マルウェアが行っているような機能は持っていないものの、ユーザの位置情報をトラッキングしたり、ブラウジング情報をトラッキングしたり、迷惑な広告を表示し続けるといったように、利用者にとって迷惑な挙動を示すアプリとされている。

こうした「グレイウェア」はPCでは10年以上も前から存在しているが、PCの世界ではユーザの知識が引き上がることで自然と「グレイウェア」が普及しなくなったと説明がある。しかしモバイルの世界では10年以上前のPCの世界のように、「グレイウェア」に対する知識を持たない利用者が多く、これほど多くの「グレイウェア」が存在していると説明している。この状況を変えるにはユーザ自身が「グレイウェア」に関する知識を得て、「グレイウェア」に該当するアプリはインストールしないようにする必要があるとされている。