ルネット、間チルダ、赤松正行教授(情報科学芸術大学院大学 [IAMAS])は、スペイン・バルセロナで開催された世界最大のモバイル見本市「Mobile World Congress 2014」において、メガネ型情報端末「雰囲気メガネ」を発表した。

「セカイカメラ」の開発をはじめモバイル関連の研究に取り組む情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]の赤松正行教授らが開発したウェアラブル端末「雰囲気メガネ」が発表された

「雰囲気メガネ」は、まるで周囲の空気にとけこむように、スマートフォンからの情報を伝達するメガネ型情報端末。歩いている時や打ち合わせ中、PCの作業時など、スマートフォンをチェックしづらい状況においても、フルカラーLEDライトの点滅と小型スピーカーからのサウンドによって、周囲に気付かれることなくさまざまな情報を把握することができる。

また、このデバイスによって通知されるのは、電話やメール、SNSの着信のほか、その日のスケジュールや株価、天気の変動、その場で設定できるタイマーなど。これらの内容は、用途に合わせた光り方が設定可能なフルカラーLEDライトの点滅と、小型スピーカのサウンドで知らされる。前述の内容のほか、今後アプリのアップデートを実施し、さまざまなコンテンツが追加される予定となっている。重量は38.5g、通信方式はBluetooth 4.0 Low Energy。バッテリーにはリチャージャブル・リチウムイオン・バッテリーを採用し、フルカラーLEDを6基備えるほか、小型スピーカー1基、照度センサー、加速度センサーを搭載する。このデバイスに関して、一般発売時期は未定とされている。

「雰囲気メガネ」本体

なお、同デバイスの開発を行ったのは、メガネ販売店「パリミキ」を擁する三城ホールディングス筆頭株主のルネット、「セカイカメラ」の開発をはじめモバイル関連の研究に取り組む情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]の赤松正行教授、IAMAS卒業生らによるベンチャー企業間チルダ。これら3者の産学連携による「FUN'IKIプロジェクト」は、「1人ひとりが情報技術を活用して人間的なつながりと豊かさを実現する」をコンセプトに、世界に誇る日本の緻密なものづくりと最先端テクノロジー・アートを駆使したプロダクトの研究開発を行っており、その第1弾製品として「雰囲気メガネ」が生まれたということだ。