沖縄在住バンドのHYが25日、楽曲提供を行ったコニカミノルタプラネタリウム"満天"in Sunshine Cityのプラネタリウム作品「星の島で、恋をする 美(ちゅ)ら海(うみ)に輝く南十字星」の完成を記念して、東京・池袋のサンシャインシティ噴水広場でスペシャルライブを行った。

ニューアルバム『GLOCAL』収録曲を中心にライブを行ったHY

3月8日より上映開始する「星の島で、恋をする 美ら海に輝く南十字星」は、石垣島・西表島・竹富島などの島々からなる沖縄・八重山諸島の美しい星空と風景などを紹介するプラネタリウム作品。日本でも有数の星が美しく見える場所であることから、"星の島"とよばれる八重山諸島の夜空に輝く「ティンガーラ(天の川)」「はいむるぶし(南十字星)」「むりかぶし(すばる)」などを紹介する。360度のドームスクリーンいっぱいに広がる映像とともに流れるHYの楽曲は、すべて2月26日発売のニューアルバム『GLOCAL』からの選曲となっている。

スペシャルライブに登場したHYは、完成したプラネタリウム作品を絶賛。新里英之は「自分たちがつくった歌なのかなって思うくらい何倍にも素敵になっていたんですよ。プラネタリウムのおかげで。本当に最高でした」と話し、「見たあと沖縄に帰りたくなりました」と地元愛がますます深まったよう。仲宗根泉も「自分たちの曲と融合した星のすごい満天の(シーンを)見ていると、涙が出てきた」と魅了されたという。

完成したプラネタリウム作品の感想を言い合うメンバー(左から新里英之、名嘉俊、仲宗根泉、許田信介、宮里悠平)

ほかのメンバーもプラネタリウムに感動。名嘉俊は「北斗七星からの大曲線での南十字星の探し方とか、勉強になった」、許田信介は「思った以上にすごくリアル」、宮里悠平は「沖縄でこんなにいっぱい星座が見れるってことを知ったので、沖縄に帰っていろいろ見てみたい」と、それぞれ感想を述べた。

演奏は、「一緒に歌いましょう!」という新里の呼びかけとともに、大ヒット曲「AM11:00」でスタートし、一曲目から大盛り上がり。2曲目以降は、すべて『GLOCAL』収録曲を披露。2曲目の「エール」では、タオル回しが飛び出し会場は一体感に包まれ、続けて、初お披露目の「Have a ice day」、恋愛ソング「会いたい」を披露した。

最後に披露した「帰る場所」で琉球國祭り太鼓と共演

そしてラストは、HYが育った沖縄について歌った「帰る場所」。「寂しいこと、悲しいこと、逃げ出したくなることもあると思います。でも、いろんな壁を乗り越えてきたからこそ、ここにいる。大切な"帰る場所"があるから頑張れる」と、新里が曲に込めた思いを語り、「生まれ育ったふるさとのことを思い浮かべながら聴いてほしい」と呼びかけた。この曲では、創作エイサー団体・琉球國祭り太鼓と共演。"魂の音"と歌詞にもある、力強い太鼓の音とともに沖縄の風を吹かせ、温かい雰囲気の中ライブは終了した。