MasterCardは、スペインのバルセロナで開催中のモバイル・ワールド・コングレスにて、モバイル・アプリ内での安全な支払いを可能にする「MasterPassアプリ決済」を発表した。

「MasterPassアプリ決済」は、複数のモバイル・アプリで個別にカード情報を保存する必要をなくし、迅速で簡単な支払いを実現する。シンプルに、かざす、クリックする、あるいはタッチすることで、店頭、自宅、または移動中など、手段と場所を問わず支払いをすることが可能になるという。

ブラウザベースの次世代型デジタル決済サービス「MasterPass」の機能をモバイル環境に拡大し、消費者とカード発行会社との間に、セキュリティが確保された環境を提供する。

MasterPassを埋め込んだアプリでは、消費者はそのアプリ環境を離れることなく、スマート端末を1回か数回、クリックやタッチするだけで支払いを完了できる。この最適化された支払プロセスは、堅牢なセキュリティと暗号化によって支えられたシームレスなショッピング体験を実現するという。

2014年第2四半期からアプリ開発者と加盟店への提供が開始され、まず、Forbes Digital Commerce、Fat Zebra、MLB.com、NoQ、および Shaw Theatres Singaporeを含むアプリ・プロバイダーが導入していく。