iPhoneのホーム画面は、そのひとじしんを映しだす"鏡"です。なにが好きなのか、なにを気にしているのかみてとれますし、そのひとの性格までみえてくることもあります。ここでは、女子のiPhoneのホーム画面から、化粧などの外見や男女の恋愛に関する心理に詳しい心理学者であり、大学教員の平松隆円氏が、持ち主の性格や心理、行動をプロファイリングします。本稿を参考にすれば、ホーム画面さえみることができれば、その女子の口説き方までわかるかも!? 今回はスマートフォンアクセサリの通販サイト「UNiCASE」広報担当の竹下さんのホーム画面です。

竹下さんのiPhoneホーム画面全4枚

竹下さん

1枚目

2枚目

3枚目

4枚目

プロファイリングと解説

ここ何回かの女性たちのホームスクリーンは2枚だったりと、比較的インストールされているアプリが少ない傾向にありました。今回の女性は久しぶりに4枚です。しかも、かなりフォルダに収納されているアプリがたくさんあります。

本来であれば、すべてのアプリがなんなのかを特定したうえで、この女性の特徴を描き出したいところですが、あまりにも多くのアプリがありすぎて、ボクの知らないものがたくさんあります。前回の女性は、非常にシンプルであるが故に頭を悩ませましたが、今回の女性はその多さ故に頭を悩ませます。さて、あなたならこの女性のホームスクリーンの、どこに注目するでしょうか。

まず、やはり気になるのはアプリの多さです。アプリのレビュワーさんかとおもうくらい、じつにいろいろなアプリがインストールされています。とはいえ、それらは単にインストールされているだけというわけではないのは、種類や用途ごとにフォルダ化され、整理されていることからもわかります。

アプリやWebサービスを組みわせて連携できるアプリ「IFTTT」もありますから、すごくiPhoneを使いこなしているのではないでしょうか。ただ、この女性がiPhoneをビジネスユーズしているのか、プライベートユーズしているのかは、正直わかりません。Evernoteのようなビジネス系アプリもある一方で、21時の時点で電話が7件も不在着信のままだったりしているからです。

また、ホームスクリーンの壁紙が真っ黒ですよね。あまり個性をだしたくないのかなとおもいきや、iPhone・iPadのケース・アクセサリ通販サイトの「UNiCASE」のアプリがあったりします(編集注:診断にあたって著者の平松氏には、性別以外、年齢・所属会社などの属性情報はお伝えしておりません)。二面的・・・・・・とまではいえませんが、この女性はけっこう複雑なタイプかもしれません。

ホーム画面1枚目にスマートフォンアクセサリサイト「UNiCASE」のアプリ

ところで、お気づきのように、この女性はカメラ系アプリが非常に多いです。2枚目のホームスクリーンは全部カメラ系アプリですし、ドックにはカメラ系アプリがフォルダ化されて配置されています。

ホーム画面2枚目はカメラアプリばかり

これ、全部使いこなせていたらすごいと思うんですが、わざわざドックにカメラ系アプリのフォルダを配置しているところをみると、使っているのでしょう。iPhoneやネット上にある自分の写真をまとめて閲覧できるアルバムアプリ「Pict Garage」があったり、日記を書いていないのにFlickr、Facebook、Twitterなどに投稿したものを自動的に取り込んで日記を完成してしまう「Momento」があったりと、これらで管理をしていると推測すると、写真好きではあるとおもうのです。

また、海専門の気象情報アプリ「海快晴」、波情報アプリの「波伝説」がありますからマリンスポーツなんかにも関心があるのではないでしょうか。くわえて、サッカー関係のアプリもフォルダにあったりします。そう考えると、アクティブで多趣味な女性なんでしょう。

ちょっとこの女性は、気が多いタイプかもしれませんね。

平松隆円…化粧心理学者/大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。