シンガー・ソングライターの家入レオが、2月19日にリリースされる2ndアルバム『a boy』にて、手塚治虫原作のアニメ『ジャングル大帝』とコラボレーションしたことが18日、明らかになった。

手塚治虫原作のアニメ『ジャングル大帝』とコラボレーションを果たした家入レオ

家入レオというアーティスト名は、家入のきりっとした目がライオンに似ていて『ジャングル大帝』に登場する「レオ」にあやかって命名されたこともあり、今回のコラボを手塚プロダクションのスタッフが提案。そして、家入のデビューまでの歩みやその歌詞に込められた魂に『ジャングル大帝』のキャラクターの世界観が何かしら重なることから、アルバムに収録されるタイトルトラック「a boy」で「レオ×レオ」の共演が実現し、同曲のミュージック・ビデオを手塚プロダクションが手がけることになったという。

完成したミュージック・ビデオでは、家入イメージした新キャラクター「レオ」が手塚プロダクションによって新たに描き下ろされ、「レオ」がジャングルやサバンナを旅しながら「ジャングル大帝」にも登場するおなじみのキャラクターたちと出会い、成長していく姿がアニメーション部分と家入が登場する実写部分の二つの軸で描かれている。制作は、手塚プロダクションを代表するアニメーター・西田正義氏、アニメーションと実写が融合する箇所を、映像ディレクターの伊藤ガビン氏が担当した。

今回のコラボについて西田氏は「マンガの『ジャングル大帝』のレオは、皆さんご存知のように3世代の物語なんですが、真ん中のレオが子供から大人へと成長するストーリーが今回の家入さんの楽曲『a boy』と見事にかぶって、ひとつの作品が生まれることとなりました」と背景を語りながら、「家入レオさんと『ジャングル大帝』がひとつになることで何かすてきな化学反応が起こるんじゃないか? そんな期待とともに、家入さんのファン、手塚治虫ファン、どちらの反応もとても楽しみです」と期待を寄せている。

『a boy』通常版

『a boy』初回限定盤

また、家入は「手塚治虫さんの漫画は、小学生の時に学校の図書館でよく読みました。『火の鳥』『ブラックジャック』『七色いんこ』…。漫画に敢えて難しい真実や現実を描いていらっしゃっていて、でもだからこそ、本当の優しさについて考えるきっかけになったとも思います」と自身のルーツのひとつに手塚作品があることを明かし、「レオは今までの私の日々をまとって、荒野を走っています。この楽曲自体が、私がその頃かけて欲しかった言葉で綴ったものなので、もし私と同じように苦しんだりもがいたりしている方がいたら、そういう方々にぜひ見てもらえたら、と思います」と楽曲に込めた想いを明かしている。

なお、このミュージック・ビデオのショートバージョンが、家入のオフィシャルYouTubeチャンネルにて特別公開中。フルバージョンは、アルバムの初回限定盤に封入されるDVDに収録されている。

家入レオ - a boy