東陽テクニカは2月14日、コンピュータやネットワークの安全性試験を行う脆弱性検知ツール「Nessus(ネッサス)」の販売元である米Tenable Network Security(以下、テナブル・ネットワーク・セキュリティ)と、2014年より日本国内における販売およびサポート体制を強化する方針に合意し、国内総販売代理店契約を締結したと発表した。
|
「SecurityCenter」Scanner Load Balancing |
Nessusは、サイバー撃など外部からの脅威に対する遠隔セキュリティー・スキャナーを提供することを目的にテナブル・ネットワーク・セキュリティが開発。これまで、米国の国防総省や国土安全保障省といった、高度なネットワークセキュリティ対策を必要とされる政府機関、公共団体、大手企業など、2万を超える企業・機関・団体が利用。日本国内でも、米国からの直接購入を通じて、すでに400社近い企業・団体が利用している。
東陽テクニカでは、今回の契約締結にともない、テナブル・ネットワーク・セキュリティ国内総代理店として、主力製品Nessusを含む同社全製品の取り扱いを開始。専任営業スタッフ、およびシステムエンジニア(SE)、サポートスタッフを新たに配置するほか、今後は、Nessus製品に対するトレーニング・サービスも提供する方針。
日本語による販売、サービスを行うことへの支援として、テナブル・ネットワーク・セキュリティが日本法人を設立。東陽テクニカでは、テナブル・ネットワーク・セキュリティの認定トレーニングセンター開設を準備。東陽テクニカ主催のトレーニングセンター開設を通じて、Nessus およびSecurityCenterの日本語によるトレーニングの提供と、国内ユーザーに対する、より最適で効果的なソリューションの提供を目指す。
日本で導入を開始する新製品「SecurityCenter」は、大規模かつ複雑なネットワークを有する組織向けに、Nessusのスキャン機能と脆弱性統合管理プラットフォームとして、複数のNessusスキャナの統合管理・運用、IT管理部門の生産性向上、スキャン実行プロセスの自動化、データ統合機能、脆弱性のトレンド検出、ロール・ベース・スキャンおよびデータアクセス、分析レポートのカスタマイズ化、自動スキャン・ロードバランサ等の機能を提供する。
Nessus製品の国内販売価格は18万5,000円から(税別)。Security Centerと合わせ、初年度は、売上総額2億円を目指す。
