米Appleの今年2014年の目玉の1つは「新Apple TV」となるかもしれない。報道によれば、現在同社は第4世代のApple TVを準備中で、ハードウェア刷新のほか、iOS 7をベースにした新システムの中でいくつかの新機能を提供する計画だという。登場時期は2014年前半が見込まれ、iPhoneやiPadの新製品に先駆けてのデビューの可能性が指摘されている。

同件は9 to 5 Macが報じている過去にはTVセットの形状をとったApple TVの噂がいくつも出ているが、今回のは現状のミニボックス型のApple TVの新版ということになる。同誌では複数の情報筋から新版の登場が2014年前半であり、AirPort Expressのような機能、iOSゲームのコントローラ制御に関する機能、そして既存のSTBに接続するためのTVチューナーコンポーネント搭載などの機能を含んでいるという。第3世代登場からすでに2年近くの年月が経過しており、タイミング的に3月前後のシーズンに何らかの発表が行われる可能性があると同誌では予測している。

そして同記事では、新版の型番が「AppleTV4,1」であることも指摘している。これはiOS 7ソフトウェアのビルド解析から判明したことで、「AppleTV2,1」「AppleTV3,1」「AppleTV3,2」に続く形で同名称が出現している。AppleTV2,1は第2世代のApple TVで、初めてベースOSがiOSとなった。発表は2010年9月だった。第3世代の製品は2012年3月に発表され、こちらはプロセッサが従来のA4からA5へとアップグレードされている。AppleTV3,2は第3世代のマイナーチェンジ版で、プロセッサがシングルコアのA5へと変更されてダイサイズが小さくなり、結果として「部品コストを削減した廉価版」的な扱いになっている。AppleTV4,1は名称からもわかるように第4世代に相当し、おそらくはプロセッサがA6またはA7へと変更され、ベースOSもiOS 7へとアップグレードしている。

またAppleでは最近になりApple Storeにおける「Apple TV」を周辺機器から1つのカテゴリへと格上げしており、扱いが良くなっている。つまり、Appleにおける同製品は重点商品の1つであり、TV事業にかけるAppleの意気込みを見ることができるというわけだ。