計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは2月5日、ガスクロマトグラフ(GC)「Agilent 7890B GC」に搭載可能なラージバルブオーブンを発表した。

同製品は、多機能で大容量のラージバルブオーブンで、複数のバルブとカラムなどを組み合わせて測定するガス分析などに最適となっている。最大6個のバルブやカラムを搭載でき、GC本体のオーブンとは独立して正確な温度制御ができる。また、アクチュエータを取り外さずにバルブなどにアクセスできるメンテナンスしやすい構造となっており、機器のダウンタイムを大幅に削減できる。接続箇所も少ないため、ミスによるトラブル発生も低減できる。

アジレントでは、工場出荷時にメソッドの確認を行い、クロマトグラフ性能を保証するリファイナリガスアナライザ(RGA)や天然ガスアナライザ(NGA)などを提供しているが、ラージバルブオーブンはこれらのアナライザにも搭載できる。同製品は柔軟性が高く、様々な構成が可能であり、単独のGCシステム上で複数のメソッドを切り替えて利用することができる。これにより、ラボにおける分析装置の専有面積を抑えつつ、多くの情報が得られるようになるとしている。