OpenSSH is a FREE version of the SSH connectivity tools that technical users of the Internet rely on.

OpenSSHの最新版となる「OpenSSH 6.5」が公開された。最新版はOpenSSHプロジェクトサイトからダウンロードできる。OpenSSHはSSHプロトコルバージョン1.3、1.5、2.0の実装系。OpenBSDプロジェクトの開発者らによって開発され、OpenBSDのみならず世界中の開発者やユーザに活用されている。

「OpenSSH 6.5」の主な新機能は次のとおり。

  • 楕円曲線暗号としてDaniel Bernstein Curve25519を使う楕円曲線ディフィー・ヘルマン鍵共有機能をサポート。クライアントとサーバの双方がサポートしている場合にはこの鍵交換方式がデフォルトで使用される
  • 公開鍵タイプとして楕円曲線署名スキーマ「Ed25519」をサポート
  • bcrypt KDFを利用する新しい秘密鍵フォーマットをサポート。デフォルトではEd25519が使われる場合に使用されるが、近い将来ほかのすべての形式に対してもこの新しい秘密鍵フォーマットを適用する
  • 転送時暗号方式にDaniel Bernstein ChaCha20ストリーム暗号とPoly1305 MACを組み合わせた「chacha20-poly1305@openssh.com」をサポート
  • 古いプロプライエタリクライアントやすでに使用が非推奨となっているRSA+MD5署名スキーマを使っているサーバからのRSAキーを使ったアクセスを拒否するように設定を変更。DSAキーによる接続のみ許可しているが、近い将来接続そのものを不許可にする見通し

OpenSSHはネットワーク通信の要としてWindowsのみならずMac OS X、Linux/*BSDなど多くのプラットフォームで開発者や管理者によって使われている。OpenSSHは重要なソフトウェアだが特定のスポンサーを持たないままOpenBSDプロジェクトによって開発が継続されている。プロジェクトでは開発者会議などの実施を支援するなどの目的で寄付を募っている。募金に関する情報は「Donations to OpenSSH」にまとまっている。