凸版印刷はこのほど、同社の提供する「TOPPAN SP-TSM」を活用した非接触ICクレジット発行の商用サービスを本格的に開始すると発表した。

「TOPPAN SP-TSM」は、非接触ICクレジットや電子マネー、会員証などの機能をNFC対応スマートフォンに発行するサービス。

「TOPPAN SP-TSM」のイメージ

このたび本格的に開始される商用サービスは、NFC対応スマートフォンの電話番号を特定する固有ID番号が入ったICカード内へ、クレジットカード会社に代わってクレジットデータを配信・管理する仕組みになっている。クレジットカード会社から受け取ったデータをもとに同社がICデータを生成して非接触ICクレジット発行データに加工し、ネットワークを通じてNFC対応スマートフォンのICカードに書き込みを行うという。

これによりユーザーは、専用のアプリケーションをインストールしておけば、NFC対応スマートフォンをかざすだけで決済を完了することができる。

同サービスは、本格提供に先駆けて2013年12月にオリエントコーポレーションの「Orico Mobile Visa payWave」に採用され、運用を開始している。Orico Mobile Visa payWaveは、非接触ICクレジットの発行だけでなく、専用アプリケーションの開発も行った。

「Orico Mobile Visa payWave」専用UIアプリケーションの画面サンプル