KDDI研究所は2014年1月23日、米カリフォルニア州サンノゼ市の「パブリックアートプログラム」にテクニカルスポンサーとして参加し、同市が提供するオープンデータを分析・活用するための技術提供を行うと発表した。

1984年から続くサンノゼ市のパブリックアートプログラムは、アートによって地域のアイデンティティを築くことを目的としている。

今回、KDDI研究所は光や映像を使ったアートで街を彩ることをコンセプトとした「イルミネーティングダウンタウンプロジェクト」に参加する。

イルミネーティングダウンタウンプロジェクトの概念図

同プロジェクトでは、市内複数カ所でプロジェクションマッピングを展開することで、市内各所における市民・観光客の回遊活性化を長期にわたって目指す。

NPO団体である「ZERO1」がプロジェクトマネージャーとなり、プロジェクションマッピング技術を欧州アーティスト集団「ANTIVJ」が担当する。

KDDI研究所は、サンノゼ市の人の流れなどに関するオープンデータや、スマートフォン向け専用アプリを通じて市民が提供するデータを解析。特に市民・観光客へ効果的に動機付けを行い、行動の変化を促す「行動変容技術」などを同プロジェクトに提供する予定とのことだ。

こうした取り組みにより、単なる映像演出にとどまらず、街やプロジェクト参加者の状況をインタラクティブに街に映し出し、街ぐるみで人の流れを変えようとする先進的な試みを目指している。