ESIグループは1月22日、鋳造プロセスシミュレーションソフトウェアの最新版「ProCAST 2013.5」をリリースすると発表した。

ProCASTシリーズは、鋳造成形による各種変形・残留応力を高精度で予測できるほか、中子成形、遠心鋳造、消失模型鋳造、半凝固射出成形、連続鋳造などのさまざまなプロセスをシミュレートできるソフトウェア。

最新版の流体ソルバーは、有限要素法(FEM)の精度、有限体積法(FVM)の効率および主要な数値流体力学(CFD)ソフトウェアで使用されているマルチグリッドリニアソルバーの速度を兼ね備えているほか、新型の流体ソルバーと改良型のポロシティーモデルを搭載したことで、大型チタン構造物の遠心鋳造のモデリングを高精度で行えるようになったという。

また、各種熱処理のモデリング用の等温変態曲線(TTT)と連続冷却変態曲線(CCT)を搭載したことで、結晶成長を予測するCAFEモジュールが新しい環境に統合されたという。

さらに、型締力インジケーターや新型の乱流モデル、湯周り不良予測のための新しい手法などを実装したほか、材料物性の計算に使用する熱力学データベースをアップデートしたという。

ProCASTにおける鋳造欠陥の予測