エフセキュアは1月21日、オンライン詐欺被害の実態調査の調査結果を発表した。

発表によると、世界で10人に1人の消費者(14%)が金銭を詐取されるオンライン詐欺の被害者になっており、ヨーロッパでは12%の人が被害を受け、ヨーロッパ以外の地域では17%に上る。ヨーロッパの中では英国が17%と最も高く、その他の地域では米国とマレーシアが20%に達した。

また、男性のほうがオンライン詐欺の被害を受けている傾向があり(男性は16%で女性は12%)、PCやスマホなど複数のデバイスを同時に使う被害者は19%となり、ひとつのデバイスだけ使う人(10%)の2倍に達している。

さらに、若い層ほど被害にあっており、20から34才では16%、35から49才では14%、50から60才では12%という結果となった。

オンライン詐欺に対する懸念

オンライン詐欺に対する懸念として、世界で76%の人がオンライン・ショッピング中に詐欺の被害者になることを心配しており、また、70%の人がオンライン・バンキングに対して、55%の人がブラウジングに対して懸念を示した。

また、男性よりも女性の方がオンライン・ショッピング(78%と73%)やオンライン・バンキング中の詐欺を懸念している。ブラウジング(女性の56%と男性の55%)やゲーム(女性の40%と男性の41%)に関しては、ほぼ同数になった。

PCとスマートデバイス、どちらが快適?

消費者の69%が、ブラウジング、ショッピング、メール、ゲームなどの毎日の行動のためにデスクトップやノートPCを使っているときに、自分たちが安全なのかどうか心配しており、モバイル・デバイスについては54%、タブレットについては43%という結果となった。

オンラインの安全性に関する懸念は、一般的にヨーロッパが他の地域よりも低く、また、男性よりも女性の方がPC上でのオンラインの安全性について心配している(男性の67%に対し71%)。逆にタブレットについては男性のほうが懸念している(女性の41%に対し44%)。

なお、モバイル・デバイスについては男女ともに54%が懸念を示した。