アドビ システムズは、画像編集ソフト「Adobe Photoshop CC」に3Dプリント機能を追加したと発表した。

「Adobe Photoshop CC」でゼロから制作されたという3Dデータ

今回の機能は、Adobe Creative Cloudのメジャーアップデートの一部として実施されたもの。同機能を追加したことにより、クリエイターは使い慣れたPhotoshopツールを使って、初めから3Dでデザインするか、あるいは既存の3Dコンテンツを改良し、3Dプリンタで出力可能な3Dモデルに仕上げることができるという。

メッシュ修復や支持構造生成も自動化されているためモデル作成が確実に行え、また正確なプレビューを利用することでクリエイターはイメージした通りのデザインを出力することが可能とのこと。

今回、同機能が追加されたことについて、ジュエリーデザイナー製作者であるポール リアウは「私のデザイン作業は、Adobe Photoshop CCに新しく搭載された3Dプリントの各種サポートオプションによって格段に円滑化されます。ジュエリーデザインを美しく見せることができ、またプリント可能な下限値を下回ることなく最小量の材料を使用するプロセスを自動化することができます。従来はこの往復作業に約80%の時間を使っていました」とコメントしているほか、インダストリアルデザイナーのヴェロニカ デラローサは、「Photoshop CCの新しい3Dプリント機能はファイルのトラブルシューティングを減らし、またクライアントの3Dモデルが最終的なプリントの段階まで正確に保持されることを保証します。これにより我々はクライアントとのコミュニケーションを迅速化することができます。また、私どもにとってとても重要なことは、クライアントの時間と費用を節約する非常に大きな助けとなることです」と語っている。