日立製作所(以下、日立)は、PCサーバである日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」において、クラウドサービス基盤向けに求められる性能などを強化した、エントリーおよびミッドレンジクラスの新製品10機種を、1月16日から販売開始すると発表した。

「HA8000/RS220」(左)、「HA8000/TS10-h」(右)

今回、「HA8000シリーズ」のエントリーおよびミッドレンジクラスにおいて、従来比、処理性能を最大1.2倍に向上した最新のIntel Xeon E5-2400 v2製品ファミリーを搭載。ストレージ容量を約1.3倍にするなど、クラウドサービスやサーバ仮想化のシステム基盤向けに性能を強化した8機種と、Intel Pentium G3430を搭載した、事務所や店舗などの拠点向けの2機種を新たに開発した。

同時に、「HA8000シリーズ」および統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」において、クラウドサービス基盤に適した最新のサーバOSである「Windows Server 2012 R2」をサポート。具体的には、小規模な仮想化環境や物理環境での使用に適した「Windows Server 2012 R2 Standard」と、データセンターやプライベートクラウド環境など、大規模で集約率の高い仮想化環境に適した「Windows Server 2012 R2 Datacenter」の2ライセンスに対応し、OSをサーバにインストールした状態で提供するプレインストールモデルや、OSの入ったメディアをサーバに添付して提供するバンドルモデルなどの形態で提供。また、インストールや設定を代行するサービスをあわせて提供する。

製品名 仕様概要 価格
HA8000/RS210 CPU : Intel Xeon E5-2400 v2製品ファミリー 最大2(最大20コア)、メモリ : 最大384GB、ストレージ容量 : 最大16TB(RAID0) Windows Server 2012 R2 Standardプレインストールモデル:543,900円~、Windows Server 2012 Datacenterバンドルモデル:1,110,900円~、OSレスモデル:412,650円~
HA8000/TS20 CPU : Intel Xeon E5-2400 v2製品ファミリー 最大2(最大20コア)、メモリ : 最大384GB、ストレージ容量 : 最大32TB(RAID0) Windows Server 2012 R2 Standardプレインストールモデル:476,700円~、OSレスモデル345,450円~
HA8000/RS110 CPU : Intel Pentium G3430 最大1(最大2コア)、メモリ : 最大32GB、ストレージ容量 : 最大16TB(RAID0) Windows Server 2012 R2 Standardプレインストールモデル:288,750円~、OSレスモデル:157,500円~
HA8000/TS10 CPU : Intel Pentium G3430 最大1(最大2コア)、メモリ : 最大32GB、ストレージ容量 : 最大16TB(RAID0) Windows Server 2012 R2 Standardプレインストールモデル:246,750円~、OSレスモデル:115,500円~

同時に、サーバ管理ツール「Hitachi Server Navigator」の機能を拡充し、オンラインからの一括ログ収集を可能としたことで、障害発生時のログ採取時間を短縮し、障害対応を迅速化するなど、運用管理者の負担を軽減した。