沖電気工業(以下、OKI)は1月14日、ブラジルのItautec S.A.- Grupo Itautec(以下、Itautec)からATM事業に関する株式取得を完了したと発表した。

OKIグループの新拠点「OKI Brasil S.A.」

Itautecは、ブラジル国内のATM・CD市場において、ITAUグループで中南米最大の民間銀行イタウ・ウニバンコを中心にシェア約30%をもつ第2位のATMベンダー。ブラジルに本社と工場、3700箇所の保守網、アルゼンチン・メキシコなどに販売拠点を持ち、ATM・CDなどの自動化機器の設計・開発・製造および販売・保守サービス事業を展開してきた。

OKIは、昨年11月12日に発表した「中期経営計画2016」の経営戦略の一つとして、「グローバル市場での事業拡大」を掲げ、中でもATM事業においては、紙幣還流型ATMで中国をはじめ、ロシア、インドネシアでの導入実績があり、海外展開をさらに拡大し事業の成長を加速するため、今回のブラジルにおけるATM事業会社設立に至った。

今後、OKIは、Itautecの強力な顧客基盤と保守網を引き継ぐ新会社を足がかりに、ブラジルでのCD・ATMシェアトップを目指すとともに、中南米地域におけるATM事業の展開を図る。

なお、OKIはItautecがATM事業を分社し設立した会社の70%相当の株式を取得し、2014年1月10日より、OKIグループの新拠点「OKI Brasil S.A.」として営業を開始している。