情報処理推進機構

情報処理推進機構(IPA)は「2014年1月の呼びかけ」において、インターネットバンキングアカウント情報やクレジットカード番号、ワンクリック請求アプリなどの巧妙化が進んでおり注意が必要だと伝えた。同記事ではセキュリティソフトウェアを導入すること、オペレーティングシステムやアプリケーションを最新版へ更新し続けること、年に1回は普段使っているメーカ以外のツールでウィルスチェックすることなどを勧めている。

インターネットバンキングを対象とした不正メールやマルウェアなどはこれまでも存在していたが、2013年にはその方法がかなり巧みなものになった。これまでこうした不正アクセスで使用されるサイトやメールには英語が含まれていたりおかしな日本語が含まれるなどして、すぐに不自然さを感じとれるものが多かった。しかし最近ではメールの内容もサイトも巧妙化しており、簡単には見抜けないものが増えてきている。

オペレーティングシステムベンダやブラウザベンダ、セキュリティソフトウェアベンダなどはさまざまな技術を使ってこうした問題への対策を進めているが、ひとつのソフトウェアですべての脅威に対処することはできない。複数のセキュリティソフトウェアを組み合わせて使うなどして積極的な対応が推奨されるほか、こうした脅威が日常的に存在していることを意識し、不正なファイルやメールの取り扱いに注意する、重要なデータは定期的にバックアックを取るなどの対策を取っておくことが推奨される。