CSRは、Bluetooth Smart機器のプロトタイプを素早く立ち上げ、迅速に生産段階へ移行できる、99ドルの低価格スタータ開発キット発表した。

同キットは、CSR μEnergyプラットフォームをベースとしており、初期投資を抑えつつBluetooth Smart搭載製品を早期に開発し、市場に投入することを目指すために最適な環境を提供する。開発上の制約を取り除くために、コンパイラとデバッグツールに制限はなく、性能をフルに活用することができる。また、FCCおよびETSI RF認定のリファレンスモジュールデザインと全てのデザインファイルが付属されており、ハードウェア開発の期間を短縮できる。これ以外にも、ハードウェア開発ボード、CSR1010モジュール、ミニUSBケーブル、セットアップおよびクイックスタートガイドが同梱されている。追加費用、追加ツールのダウンロードやインストール、ソフトウェアライセンスの別途購入などは不要となっている。また、オンチップで実行させるために必要なプロファイル一式とサンプルアプリケーションが含まれている。これらとiOSおよびAndroid用のサンプルソースコードを組み合わせれば、アプリケーション開発はすぐに開始できる。開発者のサポートは、新設のCSR開発者フォーラムとwikiで提供される。

具体的には、ターゲットボードはCSR μEnergy ICを採用したリファレンスモジュールを搭載し、USBプログラミングインタフェース、アプリケーション固有のセンサおよびアクチュエータ用に開放したI/Oインタフェースを備えている。ターゲットボードへの給電は、通常、ホストUSB接続により行われるが、ボード上のコイン電池(別売)を使うことで単体でも実行できるので、単体での消費電力測定ができる。アプリケーション開発には、GATTレベルのインタフェースでフルスタックサポートを提供するCSR μEnergyソフトウェア開発キットを使用する。この他、完全にライセンスされたCSR xIDEソフトウェア開発環境、心拍センサやアラートタグ、マウスとキーボード、ケイデンスセンサなどの一般的なBluetooth Smartプロファイルのサンプルアプリケーション、iOSおよびAndroidプラットフォーム用のサンプルホストアプリケーション、各種CSR μEnergy ICのデータシート、ハードウェア設計ガイドライン、モジュールリファレンスデザイン向け開発パック、量産テスト用ツール、およびコンフィギュレーション用ツールが含まれている。