ネットマークスは1月9日、高い事業継続性や省スペース化・省エネルギー化を実現するソリューション「マイクロサーバルームソリューション」及び「コンテナ型ディザスタリカバリセンター」の販売を、2014年1月より開始すると発表した。

密閉型シングルラック

「マイクロサーバルームソリューション」は、これまでのサーバルームに必要だった空調設備、消火設備などの付帯設備を密閉型のシングルラックに一体化し、サーバやストレージなどを搭載したオールインワンパッケージ。シングルラックには、UPS(非常用電源)、空調ユニット、監視システム、温度・湿度監視センサー、消火システムなどを必要に応じて実装することが可能なため、サーバルームと同様の環境を準備することができ、省スペース化・省エネルギー化を実現できる。加えて、密閉型のため盗難防止・防塵対策にも適している。

同社では、設計から運用までをワンストップで提供するため、これまでのサーバルームと比べて構築期間の短縮や運用管理コストの低減を実現し、迅速かつ低コストで業務システムに必要なIT基盤を立ち上げることが可能になる。サーバの仮想統合やデスクトップ仮想化を検討しているユーザー向けに、同ソリューションを活用した仮想基盤パッケージ、及びVDIパッケージを提供する。VDIパッケージの提供価格は、1,400万円から(エントリー構成 50デスクトップの場合)。

コンテナ型サーバセンター

「コンテナ型ディザスタリカバリセンター」は、シングルラックと同様にデータセンターに必要な付帯設備が一体化した屋外設置用のコンテナ型データセンターであり、要件に応じた耐震設計、防火仕様、セキュリティシステム、監視システム、消火システムを実装することが可能。コンテナ設置からIT基盤の構築までをワンストップで提供できるため、短期間での構築・稼働が可能となる。

コンテナ型サーバセンター設置イメージ

コンテナ型のため遠隔地にデータセンターを準備することなく、敷地内の空きスペースに設置が可能で、通常時のデータ複製はLAN接続のみで実施することができることから、新たな回線契約が不要で、堅牢なコンテナでIT資産を保護することができ、災害時には必要なサーバやネットワーク機器、電源を確保することが可能となるため、高い事業継続性を実現する。

今後、同社では主に大規模なサーバルームを必要としない自治体や文教、一般企業向けに拡販し、ニーズにあわせて組み合わせた最適なソリューションとして提供していく予定。