サイバネットシステムは1月9日、米Synopsysが開発する照明設計解析ソフトウェア「LightTools(ライトツールズ)」シリーズの最新版「LightTools 8.1」の販売を開始したと発表した。

LightToolsシリーズは、LED照明や液晶ディスプレイ用バックライト、プロジェクター、自動車のヘッドランプや車内灯照明などの設計・解析を行うソフトウェアで、主に試作前の設計支援、試作後の詳細解析、実機との比較検証といった用途で使用されている。

最新版は、マルチスレッド計算が照明設計の視覚的な評価や情報を共有するための解析機能である「逆方向シミュレーション」と「フォトリアルレンダリング」に対応し、従来より計算速度が速くなったという。

また、柔軟な形状のモデルを作るために自由曲面ソリッドとパスに沿ったスウィープオブジェクトを追加したことで、ファセットリフレクター構造の設計が可能となったほか、3Dライトパイプやレンズのようなソリッドオブジェクトをモデリングできるという。

さらに、従来の街路照明ユーティリティの強化を図り、照明器が点灯した車道の様子をドライバー目線でプロット評価できるようになったほか、1つの照明器による車道表面の照度や強度の分布をプロットできるという。

加えて、自動車用テストポイント解析ユーティリティで、工業規格にもとづいた強度分布をテストできる。自動車技術協会(Society of Automotive Engineers、SAE)標準の工業規格のほか、国連欧州経済委員会(United Nations Economic Commission for Europe、ECE)の国内輸送部門(Inland Transport Division)で規定されている多くの規格にも対応する。

範囲解析では、3Dモデル上で任意の範囲を指定して照度や強度の結果を調査できる